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その一   万世大路(栗子峠越え旧13号線山形側)

 

二ツ小屋隧道坑門上部

 

 

二ツ小屋隧道の山形側坑口付近内部には、かなり以前より天井付近から滝と云ってよいほどの

多量の水が落下する地点があった。WEBの影響もあり、この隧道を知る人が増えてゆくとともに

いつしかここはこの隧道の名所となった。坑内から見上げると外が見えるため、隧道の構造に疑念

               を持たざるを得なくなり確認が必要となった。

 

山形側坑口

 

 

この時は滝はなかった

 

 

  

穴付近の岩石

 

この穴は大きく空をのぞかせていたり、石で詰まって全く外が見えなかったりとその時々で様相が異なっている。

この時頭上にあったのは、人間に落下すれば致命的というくらいの岩石であった。わずかにコンクリート材に引っ

かかっているものの、浮き石であり、水による浸食が進めば程なく坑内に転がり落ちてくるものと思われる。

 

 

 

坑口付近の落下物と溜まり水

 

 

   

見下ろした坑口

 

昭和初期の改修の際、山越えの作業道があったという記録があるが、現在では何処のことを指すのか判然としない。

坑門脇から上ってみるものの、はっきり道形が見えるわけでもなかった。滑り落ちないよう木々の間を縫ってゆく。

 

 

 

   

坑門

 

 

水に浸食され水路状になった壁面

 

この壁面からは間断なく水流があり、坑口付近の溜まり水の原因になっている。

 

この水はどこから来るのか。

坑門裏側は、意外なことになっていた。

通常なら山本体となっているはずの坑門裏は、さながら砂防ダムのように凹んでおり、

坑門上部が2m近い高さで壁のように屹立している状態だった。

 

    

坑門裏側が砂防ダムのように見える

 

 

 

足下に散在する人工石

 

この辺で足下に見当を付け、見渡すとすぐ隧道天井部の穴につながる箇所が見つかった。

 

 

   

草葉に隠れているが穴は見つかる

 

 

穴に流れ込む水流

 

小さな沢のような水流が穴に流れ込んでいた。この沢の水量が多いときに隧道内には滝が発生するようだ。

 

 

  

隧道を巻くコンクリートは薄い                   隧道内部から見た穴の様子

 

人の頭が入るほどの穴が隧道天井付近にあいており、のぞくと隧道内部が確認できる。

コンクリートは意外なほど薄く、現在の基準でいえば必要な強度が確保できているとは

言えないだろう。坑門から山に突入するまでは50m程の距離があり、その間はいわば

                  落石よけの為の延長部分ということになる。

 

坑門にむけて下る沢

 

坑門裏の砂防ダム状の所に向けて沢が1本下ってきている。これが天井滝と坑門横の水流の源流である。

 

 

  

                      隧道が山本体に突入している部分                振り返った坑門

 

落石除けに相当する部分は、建設時はコンクリート剥き出しだったかもしれないが、現在は

細かな落石や植物に覆われ、隧道の構造物は坑門以外ほとんどはっきり見えるものはない。

 

 

     

                          沢を登ってみる                 坑門方面を見下ろす

 

 

 

道形らしくも見えるがはっきりしない

 

徒歩での峰越えは可能であろうと思われるが、これが作業道跡であったとしても反対側の坑口直上は

岩質が脆く、斜面がかなり急でもあるため、回り込んで別の地点に出ることになるのではないかと思われる。

 

 

    

コンクリート部分裏側の施工

 

道路側から見ると丁寧に見えるコンクリートの施工も、裏から見るとかなり雑であることに気づく。

もちろん永年の風雪により劣化した部分もあると思うが、使われている材料、細工に粗さが目立つ。

昔の職人技を信じ、「丁寧な施工」と言えればよかったが、どうもそうでもないらしい。内部の崩壊部分を

              見ても、他の方々が指摘するように鉄筋が見あたらない。それどころか木材が露出している場合もある。

              栗子隧道のように大落盤で閉塞する日も近いのかもしれない。

 

 

 

 

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