その十七 東山隧道(朝日村)

 

 

第三隧道

 

 

米の粉の滝ドライブイン向かいから入ってまもなく第四隧道を通ると、道は落石、倒木に埋もれ、

通行は極端に困難になる。しかし、道形はしっかり残っているので旧道を見失うことはない。

 

 

第四隧道を過ぎる

 

 

    

梵字川に架かる橋

 

新旧大網橋をはじめ、梵字川に架かる幾つかの橋を遠くに見ながら倒木を越えていく。

 

 

藪の向こうに隧道の影

 

第四隧道にそっくりな隧道が現れる。しかしこちらは内部屈曲がなく、延長も若干長い。

 

 

  

  

洞床の水溜まり

 

洞床は全面的に滲出・流入水に満たされている。深さは数センチ程度。

 

 

  

 

 

  

存在感のある岩肌

 

鑑賞する人どころか通行する人も殆どいないこの廃隧道の岩肌は、それでもしかし

美術館に並ぶ彫刻などより数段存在感を持っていた。元は人工のものであるにも関わらず

七十年もの風雪によって、あたかも自然に生まれたかのような仕上がりを与えられたのである。

 

 

 

  

洞内より小雨の景色を望む

 

 

 

旧道行き止まり

 

旧道はこの隧道を出たところで、月山ダム工事用道路の基礎によって人工的に遮断されている。

この先にあったはずの、残る第二,第一隧道は工事によって撤去されたものか、

或いはこの先に水没しながらも現存する隧道がそれであったのかは確たる資料がなく、判然としない。

 

 

 

東山第三隧道   昭和9年竣功

 

 

 

 

 

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