その七  吉川隧道(西川町吉川)

 

不便だった山の村への道も、今は切り開かれてすばらしい自動車道になっていた。地形を利用し逆らわずに

曲がりくねっていた道も有無を言わせぬ切り通しとなり直線化が図られた。

切り通しにその大半を削り取られた隧道口の一方だけが残された。

 

     

切り通しの北側に旧道があるが 入り口はガードレールに塞がれた

 

     

いかにも廃道                           県道の名残

 

     

 トンネルがあったことを示す                    コンクリートの塊が現れる

 

     

左下には寒河江川

 

     

分厚いコンクリートにより閉塞された坑門

  

鋼鈑のチューブは現道時代からあったものなのか

 

 

 

異常なほど厳重に閉塞されている

 

これほど厳重に閉塞された隧道口を見たことがない。巨大なコンクリートの壁が粗末な隧道口を覆う。

かつてバスも通ったとされる村の生命線はこの状態で山中に眠っている。

吉川隧道 昭和十一年竣功 活用時の全長89.8m

 

 

 

 

反対側の隧道口はこのように開削され消失した

 

 

この道に入るには現道のガードレールを乗り越える必要があるが短距離なため徒歩で充分である。

また、近くの山中にあったもう一本の隧道も昭和五十八年頃に開削され無くなっていた。

 

隧道は切通しになり 地層の教材として説明板が立っている

 

 

 

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