1689年(元禄二年)、俳人松尾芭蕉が門人の曾良とともに越えたとされる。
詳細は「奥の細道」に記載されているとのことで、特に俳句を志す人々のなかでは有名な峠になっており
芭蕉の足跡を辿るために訪れる人も多いと思われる。
尾花沢側 山刀伐トンネル1.5km前ほどで右に入る
現車道と旧道が交差しながら峠を登る
旧道は当然のことながら徒歩のみ通行可
山刀伐峠(なたぎりとうげ)という名称は、猟師、農民のかぶりもののナタギリと
地形の様子が似ているとの説や、芭蕉がここを越えて尾花沢に向かった当時は
深い原生林で、行く手を遮る草木を山刀で払わねばならなかったからという説などがある。
案内板は充実している
旧道へのアプローチは複数ヶ所
途中トイレ休憩もできる
現在は歴史の道として十二分に整備されており、気軽な訪問を許す道となっている。
しかし、熊や山賊の襲撃に備えて命懸けで越えたという往時の雰囲気は薄く、整備のし過ぎという感もないではない。
最上町側分岐点 こちらは山刀伐トンネル坑口の間近
トンネルが用意されていても、あえて峠道を越える人が多い。
峠探しに迷うことはない
山刀伐トンネル 竣功板(昭和51年竣功) 及び扁額
山刀伐峠について更に知りたい方はこちら
山刀伐(なたぎり)峠