老朽化が進んでいても生活上の必然性、経済上の理由などから現役で使われ続けている隧道も多い。ここではその一部を紹介する。
(上)油戸側、(下)竹の浦側
鉱山のある油戸と事務所のある竹の浦を結ぶものであったが昭和32年の鉱山休山
に伴い翌33年一般道に提供された。この隧道の開削時には大きな落盤事故があり
多数が犠牲になっている。そのため、隧道竹の浦口に慰霊碑が建てられている。
峠道を延々と辿っていた時代には猿羽根地蔵は賑わっていたことと思う。
昭和36年にその下をトンネルで通過するようになってからも、以前の
名残で遊園地を備えたレジャーランドの役割を果たしていた。しかし
現在、猿羽根峠を越える人は少なく、猿羽根山はトンネルで十数秒の
通過地点に過ぎなくなった。さらにそのトンネルも新自動車道の完成で利用者は半減している。
尾花沢側 舟形側