鳴子隧道1(宮城県)
国道47号の鳴子トンネルの横に駐車場がある。この駐車場の最奥部まで行くと深い藪の中に旧道跡があるはず。
鳴子トンネル山形側坑口の右側に入る 駐車場の奥の藪を進む
数メートル低くなった道形は倒木に埋もれている
ここが旧道であるはずだと思いながらも、あまりの荒れように自分の勘を疑りたくもなる。
しかし、駐車場を下りて250mほども進むと、黒く口を開けた旧隧道が姿を見せた。
藪をかき分け倒木を越えると旧隧道坑口が現れる
崩落寸前で防護ネットがかかる山形側坑口
扁額はしっかりしているものの坑門の傷みは激しい
洞床は泥濘と浸水
普通の靴での進入は無理である。長靴であっても膝までの長さのものが求められる。
宮城側坑口を望む
そのまま反対側に抜けたいところだが、あまりにも水が深く断念せざるを得ない。
坑口の状態に比べ、坑内は比較的傷みが少なく、廃道後46年を経過した状態としては良好である。
落盤直前の鬼気迫る雰囲気を感じさせることはない。
一度外に出て改めて回り込み、現道を通って反対側坑口を訪ねることとする。
宮城側坑口は現道より数m高くなっており、接続は切断されている。
宮城側坑口はこのコンクリート壁の上 柵が施されている