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堅物橋
上山市の宮脇、宮川にかかる堅物橋はコンクリート橋と思われたが、分類上は鋼橋となっている。
完成年は1974年。銘標には3月完成と記されている。
橋上の様子
特徴的なのは親柱をはじめ、全ての高欄の支柱が河川側に傾き、橋の中心から見れば
V字型に開いている形になっているところである。しかし銘標類は傾きには合わせず、
いずれも地面に対して垂直の位置を保っている。
銘標は金属製
この方式の利点としては実際の橋幅よりも広く見えることにより、圧迫感が
軽減されること、加えて実際に荷物を満載した貨物車が高欄への接触を
恐れず渡れるといったところか。しかしそれでもこの型が一般的にならなかったのは
実利とコストのバランスが見合わないといった理由があるのであろう。
過積載の貨物車への配慮は不要ということもあるかもしれない。
この橋の名になっているのは地名の「堅物」(けんもつ)であるが、これは
「監物」の異形ではないかと言われている。「監物」とは
中務省で官庁の倉庫の鍵を管理したり出納業務を行った職務を言う
とされているが、この地にどのように関連があったのかは不明である。
堅物橋 昭和49年(1974)竣工 幅3.7m 橋長15.7m