33.黒川橋(櫛引町)
櫛引町内を流れる赤川が、そろそろ鶴岡市に入るという辺りに架かる黒川橋は、実際の川幅よりはるかに長い橋長を持つ。
橋長の半分は現河川ではなく、河川跡を跨ぐ形となっているためであるが、この橋が架かった昭和初期の頃には
この橋の長さに等しいほどの川幅があったのかもしれない。
制限重量は4.0t
東側親柱と高欄
幾度もの補修の結果、昭和初期の竣功時の名残はほとんど無い。
高欄はもとより、親柱、銘標に至るまでデザイン、材質とも後補のものと考えられる。
親柱二柱 素っ気ないデザイン
ただの角柱の親柱、鉄パイプを用いた高欄と、昭和40年代以降のスタイルになってしまっており
往年の姿が全く窺えないのが残念である。銘標が金属製で緑色に塗られているのは数少ない特徴
とも言えるが、少しは親しまれる形をデザインできなかったものかと、今更ながら考えさせられる。
西側親柱
画像でもわかるように、橋の下はほとんど陸地で、公園になっている部分もある。大増水があればこの部分も水底になるのであろうか。
黒川橋 昭和10年竣功
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