山形市平清水の新旧道三叉路の付近にある八幡神社。
春には桜の美しいポイントとして、500mほど東の平泉寺と
ともに訪れる人も多いが、普段は静かなたたずまいである。
「村社」という表記になっている
道路側親柱 橋名と河川名(恥川)
この橋は、公道と境内をつなぐ参道橋であるが銘標の表記のしかたが
公道用のものであり、扱いがどうなっているのか興味のあるところである。
神社側親柱 平仮名橋名と竣工年
竣工年は消えて見えなくなっているため定かではないが、昭和前半のものであるには違いない。
親柱の頭部にも意匠が施されていて小橋といえども丁寧な施工が見受けられる。
この橋の架かる恥川(はづかしがわ)については、約千年ほど前に都からこの地に着いた
阿古耶姫が自分の姿を水面に映し、旅姿の乱れ(一説には乱れた裾から見えた自らの局部)を
見て恥ずかしさを歌に詠んだところから付いた名前という伝説がある。由緒のある河川名の割に
現在の河川は全くコンクリートで固められてしまい、いにしえの風情はないのは残念なことである。
橋の付近にある「八幡屋」は古くからこの地にあるが、近年になって中華そばが
脚光を浴びている。この小さな田舎店が注目されるのも八幡様の御利益か。
八幡橋 推定昭和前期竣工
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