80.乱川橋(天童市)

 

 

天童−東根間の乱川にかかるコンクリート橋。昭和27年竣工であるが、親柱はじめ各所の状態は良好である。

 橋の幅が若干狭いため、車のすれちがいには難があるようだが、今後も充分現役使用に耐えるものと思われる。

 

1997年の様子

 

  

 

 


 

2003年の様子

 

  

乱川起点標

 

遠景

 

  

 

北側親柱

    

路面 親柱 銘標

 

乱川はその名の通り、付近の押切川とともに周辺に水害をもたらすことが多かった。

このため周辺住民は堤防づくり、修繕に苦労し大雨が降る毎に神経をすり減らしていた。

 

  

高欄の状態

 

  

 

大正9年(1920)の大氾濫により周辺住民は大規模な被害を受けた。

今回は堤防も今までにも増して本格的な工事になったが、重機もないなかで

進められた工事はかなりの重労働であったという。その当時の乱川橋はは木橋であり、

十分な工事を受けた堤防が決壊しなくても橋は損傷した。そのため永久橋として

戦後、昭和27年に現在の橋が架けられることになる。

 

  

 

  

 

 

幅が5mしかないため、現在の交通事情の中では若干の不都合を伴うが

交通量が多くないこともあって今後もしばらくは架け替えなく使われる予定である。

その証拠に南側高欄が鉄製に更新された。予算の関係か北側半分は旧来のものが残されている。

 

  

 

  

 

 

 

  

 

一部改修を受けた南側

 

 

     

角の丸い端正な南側親柱

 

 

親柱の様子は南と北ではだいぶ違っている。北側2柱は痛んでいる上、南側に比べて角が

立っている。北側が本来のもので南側が後補の親柱という可能性がある。

 

乱川橋  昭和27年竣工  橋長135m  幅員5m

 

 

 

 

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