山形市山家の住宅街の中に短い古橋がある。
目立つこともなく、しかし無くてはならずといった生活必需橋としての存在である。
橋長3m余り
親柱と銘標
銘標は平仮名表記のものを除いては破損がない。漢字表記の橋名だけが
特段に迫力のある字で書かれており、同一人の筆記によるものか疑問。
高欄や親柱の意匠が平凡なため、銘標がなければ誰もその存在は
意識しない。けれどもこの橋の役割としてはそれでいいのだと思う。
川というにはあまりにも流れがない
子供たちも多く通るため、危険防止のための看板が多い。
老朽化のためこの橋が撤去され、更新されたとしても工事中に通りかかった人以外は
その更新にさえ気づかないであろう。そんな存在の橋である。
大網川橋 昭和30年竣工
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