24. 揚橋(南陽市)
「あげはし」と読む。国道13号沿いの白鬚神社(712年創建)の付近にあり、鍋石山を
源流として流れる川に架かっている。この橋は道路の拡幅に際し、片方の親柱、及び
欄干が撤去されてしまい、現在は片側のみとなっている。
片側のみ橋の名残を残す
親柱には橋名と竣工年の銘標が残っている
現橋は昭和12年竣工のコンクリート橋である。親柱、欄干とも状態はよく、シンプルなデザインにも上品さがある。
現在は、橋の欄干としてよりも、民家の塀の一部として使われているようで、本来の機能は果たし得ていない。
橋名の由来は、慶長五年(1600年)の最上陣の際、最上勢が引き揚げる時に渡ったことによるとも言われている。