堅磐橋周辺工事
上山市川口に流れる前川に架かる明治時代の石橋堅磐橋(かきわばし)。
市の指定文化財にもなり、おいそれと破壊できる物件でもないのだが、周辺に
ついては保全の保証もなく、大工事に伴い環境は激変しようとしている。
教育委員会の立てた案内板
文化財本体は損傷しないようにということであろうが、周辺はこの有様。
上山バイパス工事が進み、中山工区では大胆な地盤掘削が行われている。
この工区では堅磐橋の他、掛入石もまた国道に隣接しており、今回の工事の影響を
受けている。掛入石もまた直接の損傷はないものの、北側ギリギリまで土砂が削られ
工事用土に使われた模様。明治の工事では掛入石自体が工事用材として削られ、
大きさが半減したこともあり、一世紀ぶり再度の受難である。
橋上は保全されているものの、接続路盤はざっくりと削られた。
断面のブルーシート
隣接していた旧川口橋は既に撤去されている。
高欄にもいろいろなものが結びつけられていた
現道ではないが一応の立入禁止
堅磐橋に続く明治までの道にも手が入れられる
橋の袂に鎮座する大型発電器
橋自体は文化財にしては手荒く扱われているにしても元のままであったが
地中構造物はどうだったのであろう。橋を残せばいいだろうということでギリギリ
のところまで一気に削られてしまっており心配される。詳細はビニールシートで
覆われていることもありはっきり確認できない。
堅磐橋周辺工事 2006