馬車どころか人の通行にも難儀する旧越後街道は、明治14年から19年に小国新道として生まれ変わった。
深い谷沿いに岸壁を開削して通る、綱取〜子子見のあたりは明治16年に竣功し、片洞門と呼ばれた。
綱取トンネル東口横より入る 岸壁が迫る
大きく岩が刳り抜かれている 開通当時はもっと大きく頭上に被さっていたらしい
難所、難工事のため観音菩薩がまつられている そのおかげでトラックが転落を免れたと書いてある
この道がトラック、バスの通行道として、昭和34年まで使われていたということは現場を見ると信じがたい。
雪が多めに降ればいとも簡単に通行不能となったことだろう。近年はあまり聞かなくなったが「陸の孤島」という
異名を持つ小国町の大動脈であったことは事実である。