その十  続現役の古橋 2

 

最上橋(大江町)

 

大江町左沢の景観の中心になっている最上橋は現在通行制限がなされている。橋の入り口にポールを立て

通行できる自動車の大きさと通行量を抑えている。橋の保護のためと思われ、事実自動車は交互通行で通過している。

町の中心道路としては、これでは不都合なのであろうが、観光パンフレットにもこの橋が載っており、簡単に更新には

踏み切れない状態のようだ。橋自体にも景観的、構造的な加工が施され、延命をはかっている。

 

町のシンボル的存在

 

  

橋のたもとに見事な桜が咲く

 

 

  

10t以上の自動車は通行禁止                        昭和15年竣功を示す銘標

 

 

最上橋遠景  (撮影者:リンク18[Nicht eilen」 TILLさん)

 

昭和15年竣工  橋長 97.6m

 


明鏡橋(朝日町)

 

最上川に架かる多くの橋の中でも、その姿の優美さに定評のあるのがこの橋である。時代的には上山の龍王橋に近く、

  姿もよく似ている。雄大なアーチを描いて川を跨ぐ昭和初期の名橋である。

 

明鏡橋遠景

 

   

龍王橋に似たアーチ                     リズミカルな欄干のデザイン

 

   

明鏡橋 白鷹側                            親柱の形状

 

   

欄干は そう高くない                       橋上より白鷹方面を望む

 

   

昭和十二年竣功を示す銘標                      明鏡橋 左沢側

 

春には袂に桜が咲き、優雅な姿を水面に映す。今は数少なくなった戦前の橋であるが、安易に架け替えられることなく少しでも永く、この姿を保つことを願う。

 

 

 

 

(topに戻る)     (橋梁topに戻る)  (現役橋topへ)  (前ページに戻る)    (次ページへ)