上山市生居地区では、民家は生居川に沿って延々と並んでいる。道路も川に沿って走っているが、民家との間に川を挟んだ
形になっているため民家はそれぞれ自家用の橋を自宅前に架けている。それがまた、思い思いの色、形式となっておりその
家の主の考えをにじませている。
孫治橋
白く塗られた橋
一際目立つ白い色は架橋当初からの意匠であったかは定かではないが
夜間でも川に落ち込まないためには有効かもしれない。実用を考慮したものか。
自動車が悠々出入りできる幅 隣の橋が見える
銘標が律儀に四枚備わっていた
私的な小橋にもかかわらず、橋名が付けられていた。
「孫治橋」とはこの家の当時の主人の名前に由来するものだろうか。
他に河川名、施工会社、竣工年の表示が見られ、公的な橋に見紛うばかりである。
孫治橋 昭和43年竣工
橋名不明
赤い欄干のように見える
近づくとなんとトラス
ミニスケールではあるが本格的な造り
よほどの重量物を通す必要があったのか、それでなければ「橋はこの形」との
思いがあったのか、民家一軒のためだけの橋にしては大仰である。
これら自由なデザイン、彩色は架橋時にそれぞれ何らかの理由があって施されたものであろう。
橋の一本一本にまつわるその理由も聞いてみたいものだ。また、もし自宅前に川があり、そこに架ける
橋のデザインをすることになったらどんなものがいいだろうかと考えるのも楽しいかもしれない。
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