下桜田橋
山形市青田地内の大坊川に架かる橋であったが橋の両脇が埋め立てられてしまい、
橋としての名残は片側の欄干のみとなった。かなり無頓着に扱われ、銘標もすべて欠けている。
青田と元木の間にあるのだが、調べると下桜田の名を持つ橋となっている。
埋め立て以前の状態
昭和40年代初頭まではこの道は国道13号線として主要な位置を占めていた。
この写真が撮られた頃には青田地区はまだ茅葺き屋根の点在する農村地区で、
田圃の中を走るような道だっただろう。その後の開発で現在見るような住宅
密集地になったため、安全対策と下水道への流用のため大坊川は地下に
姿を消した。そうしておきながら埋め立て跡に整備された公園にはわざわざ
多くの経費をかけて人工川を作ってポンプで水を循環させ、流している。
残っている東側の高欄
国道13号から112号になった今も相変わらず交通量は多大である。
本来なら埋め立て時に不要になったはずの高欄が親柱と共に片側だけながら
残されているのは歩道のガードレール替わりという意味づけと思われる。
竣功年についてはこの道が産業道路として整備されていた昭和7年前後のものと推定される。
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