72.覗橋(上山市楢下)

 

 

 

同じ楢下地区の金山川上流に石造の新橋が架かってから2年。並行してこの覗橋が架けられた。

新橋と同じく以前は木橋であったため幾度となく流失しており、より頑丈な石橋への更新は必然であった。

 

 

 

 

材料も形態も新橋に倣い、双子橋の様相である。

規模は橋長、幅員ともこちらが若干小さい。重量制限は同じ4t。

 

 

 

  

 

 

新橋同様こちらも揺るぎない良好な現状である。

 

 

 

教育委員会による説明板

 

 

   

橋上の様子

 

 

 

高欄の状態

 

  

 

 

 

 

橋はこのような傾斜路の途中に置かれているため、橋の路面も傾斜している。

 

楢下地区の新橋、覗橋の二橋は文化財に指定されているうえ、構造が頑丈であることもあって

当分の間はこのままの姿を保ち続けるであろう。この橋より遙かあとに架けられた他のコンクリート橋が

次々と耐用年数を迎え、架け換えられてしまったことを考えると、いかにこの橋が優秀であるかがわかる。

 

 

楢下集落略図

 

「新橋」の命名は旧の木橋に対してのものであった。新橋より新しいもう一つの橋は

そのアーチから向こう側、あるいは新橋を覗けるイメージで「覗橋」と名付けられたのであろう。

 

 

 

覗橋  明治15年竣功  橋長10.8m  幅員3.5m  

 

 

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