同じ楢下地区の金山川上流に石造の新橋が架かってから2年。並行してこの覗橋が架けられた。
新橋と同じく以前は木橋であったため幾度となく流失しており、より頑丈な石橋への更新は必然であった。
材料も形態も新橋に倣い、双子橋の様相である。
規模は橋長、幅員ともこちらが若干小さい。重量制限は同じ4t。
新橋同様こちらも揺るぎない良好な現状である。
教育委員会による説明板
橋上の様子
高欄の状態
橋はこのような傾斜路の途中に置かれているため、橋の路面も傾斜している。
楢下地区の新橋、覗橋の二橋は文化財に指定されているうえ、構造が頑丈であることもあって
当分の間はこのままの姿を保ち続けるであろう。この橋より遙かあとに架けられた他のコンクリート橋が
次々と耐用年数を迎え、架け換えられてしまったことを考えると、いかにこの橋が優秀であるかがわかる。
楢下集落略図
「新橋」の命名は旧の木橋に対してのものであった。新橋より新しいもう一つの橋は
そのアーチから向こう側、あるいは新橋を覗けるイメージで「覗橋」と名付けられたのであろう。
覗橋 明治15年竣功 橋長10.8m 幅員3.5m
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