90.吉野橋(南陽市)

 

 

 

赤湯ー宮内線の吉野川を渡る要衝の橋である。

 

 

 

川を斜めに跨いでおり、道路線形も良くないのだが、交通量は多く、

古くから改修を繰り返されてきた。コンクリートの永久橋としては

昭和12年に竣功された古いものであるが各年代の補修跡が混在している。

 

 

南側親柱には補修時の年次が刻まれる

 

 

 

南側の親柱は両方そろっている。形状は北側のものを模さず、曲線を取り入れたものとなっている。

銘標も青銅製のものが用いられている。昭和33年竣功の表記がある。

 

 

交通量は多い

 

北側の屈曲

 

 

北側に残留する親柱

 

 

 

   

昭和12年のものと思われる銘標

 

陶製の銘標は移植された跡があり、こちらの親柱も後補の可能性がある。

南側と異なり角柱型の造りで、破損、劣化もある。片側しか残存しない。

 

 

 

 

橋脚にも補修跡が多く、つぎはぎながらも使い続けなければならない

重要な橋であることが分かる。南陽市の主要な街である赤湯と宮内を

つないでいるのだから当然のことなのであろうが、ご苦労様と言いたく

なるようなくたびれようである。

 

 

吉野橋  昭和12年(1937)竣功  昭和33年代規模改修  橋長 34m  幅員6m

 

 

 

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