寒河江市鶯沢の静かな生活道路に架かる昭和初期の橋。
わずか南に現在の国道458号が通り、最上川に注ぐ同じ鶯沢を
新鶯沢橋で越えている。交通量は当然のことながら新鶯沢橋が
圧倒的に多く、旧橋を通る車の量は極端に少なくなっている。
交通量は極少
左右の欄干
親柱の意匠
親柱は灯籠のように笠石を持ち、落ち着いた感じではあるが地味すぎない品のある意匠となっている。
親柱の状態は各々大きく異なり、竣工当時のままを保っているものから大きく破損し、骨材が
顔を覗かせてしなっているものまである。銘標は全て、おそらく故意に取り除かれており、現存しない。
銘標は欠損している
北東側の親柱現状
この一柱のみ状態が極端に悪く、原型をほとんど留めていない。そのため親柱内部の状態が
よく見えている。コンクリートは大江町の顔好橋同様、礫の多い粗悪なもので芯材は細い鉄骨で組んである。
破損状態詳細
風化によるというより、衝突等の物理的破損の可能性が高いと思われる。
高欄はオーソドックスなデザインであり、昭和初期の雰囲気を醸している。
竣工年は明確ではないが、昭和一桁ではないかと推定された。
路面の水抜き穴
架橋河川は 鶯沢
交通量のほとんどを新鶯沢橋に受け持ってもらったことで、
旧橋は特に改修の必要もなくなり、延命が期待できるものと思われる。
鶯沢橋 推定昭和初期竣工
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