大江町の月布川沿いには、中心地の左沢(あてらざわ)はじめ、十八才(じゅうはっさい)、顔好(かおよし)、小釿(こじゅうな)
など、難読だったり風変わりと思える多彩な地名が並んでいる。その中でも「顔好」という幸せな響きは橋の名にも登場している。
顔好橋 2001年
北側親柱2柱は既に撤去されており、歩道が付け加えられている。
橋名親柱1998年 同じく2001年
大した変化はないようにみえるが、脆いコンクリートの風化は確実に進み、1998年には
だいぶ残っていた親柱頭部の角張った感じも、2001年にはほとんど失せていた。
親柱背面より
拡大
この橋に使用されたコンクリートにはかなり大量の礫が混入されており、
コンクリートを節約しようとした様子が窺える。それが原因ではないかと思える
各所の激しい劣化が現れており、さすがにこれ以上の現役続行は難しくなった。
鉄筋が露出する高欄支柱
この橋は昭和2年の竣功であり、かなり傷んでいる高欄ではあるが、それでも後補の
疑いがある。鉄パイプを加えた様式は、昭和最初期のものでは無いのではないか。
橋側面
橋上の様子1998年 2001年
結局2002年にこの橋は撤去され架け替えられたのだが、業者自身の検査の結果、橋の上工部が強度不足との
判断が下り、更に架け替えられることになった。そのため完成が翌年にずれ込み2003年の竣功となった。
路線名「大井澤 左澤線」
現在の路線名は県道「大江西川線」となっているようだ。
昭和2年竣功 平成14年撤去
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